2009年 03月 30日
それでも続く |
先週の木曜日。
偶然にも重なった予約のため、午前中に車で40分ほどの街にある総合病院の婦人科へ。
午後はさらにそこから車で40分のある耳鼻科の専門医のオフィスへ。
自分でも気づいていたけど、1年半前から始まった「感音性内耳難聴」の症状は、刻々と進行していた。
6ヶ月前に日本で受けた聴力検査からも、格段の落ち具合。
半年前に高度難聴者向けの補聴器に変えたものの、それも役に立たないほど、日々刻々と音を失っている私の両耳。
先生が言うには、もちろん聴力がこの先、回復する見込みはなく、このままのスピードで悪化していくと、近い将来は完全に失聴するそうだ。
ひとつの望みとしては、「人工内耳」のインプラント手術を受けること。
これも完全に聴力が戻るものではないし、まず手術が適合するかどうかの様々な検査を経てのこと。
将来「音のない人生」と一緒に生きていく漠然とした心つもりは、すでにあったものの。
想像以上のこの衰えのスピードに気持ちや、心構えが追いつかない。
数日間、思いっきり落込んで、これでもかというくらい泣いた。
周りのサポートしてくれる家族の気持ちも考えると、「落込んではいけない」と思いはするけど。
やっぱり、そこを我慢できないのが、私だったりする。
だけど。
それでも、本当に嫌になるけど、泣けば泣くほど疲れるし、疲れれば眠くなるし、眠って起きれば、お腹が空くから、ご飯も食べる。
泣こうがどうしようが、何も状況は変わってないし、どうやっても、それでも毎日は続くのだ。
いや、もう1回言うけど、「それでも続く」のだ、毎日は、どうやっても。
「人工内耳」。
そんな21世紀の医学進歩の恩恵を体験できる可能性があるのなら、受け入れよう。
今まで生きてきた中の音の記憶が、全然違って聞こえたっていいじゃないか。
ここ南フランスでは、「Pays des Cigales (蝉の国)」なんて言われるほど、蝉の声は夏の風物詩。
私はその声を聞いたことがない。
いつかは、その声を聞くことができるのだろうか?
落込んで、ウジウジやってる場合じゃない、ホント。
これからやらなきゃいけないのは、7月末まで予約がいっぱいというマルセイユ大学の内耳のスペシャリストに、どーにかして1日でも早く会って、これからの方針を決めなくては。
こんなときだけ都合がよくて申し訳ないけど。
「神様、どうかそれまで今のわずかな聴力が落ちませんように」と願う毎日。
4月ですね。
入学とか入社とか、日本ではたーくさんの人が新しい生活を始めるのよね。
いいことも悪いことも全部そのまま受け入れられる強い人間になれ、と教わってる毎日です。
偶然にも重なった予約のため、午前中に車で40分ほどの街にある総合病院の婦人科へ。
午後はさらにそこから車で40分のある耳鼻科の専門医のオフィスへ。
自分でも気づいていたけど、1年半前から始まった「感音性内耳難聴」の症状は、刻々と進行していた。
6ヶ月前に日本で受けた聴力検査からも、格段の落ち具合。
半年前に高度難聴者向けの補聴器に変えたものの、それも役に立たないほど、日々刻々と音を失っている私の両耳。
先生が言うには、もちろん聴力がこの先、回復する見込みはなく、このままのスピードで悪化していくと、近い将来は完全に失聴するそうだ。
ひとつの望みとしては、「人工内耳」のインプラント手術を受けること。
これも完全に聴力が戻るものではないし、まず手術が適合するかどうかの様々な検査を経てのこと。
将来「音のない人生」と一緒に生きていく漠然とした心つもりは、すでにあったものの。
想像以上のこの衰えのスピードに気持ちや、心構えが追いつかない。
数日間、思いっきり落込んで、これでもかというくらい泣いた。
周りのサポートしてくれる家族の気持ちも考えると、「落込んではいけない」と思いはするけど。
やっぱり、そこを我慢できないのが、私だったりする。
だけど。
それでも、本当に嫌になるけど、泣けば泣くほど疲れるし、疲れれば眠くなるし、眠って起きれば、お腹が空くから、ご飯も食べる。
泣こうがどうしようが、何も状況は変わってないし、どうやっても、それでも毎日は続くのだ。
いや、もう1回言うけど、「それでも続く」のだ、毎日は、どうやっても。
「人工内耳」。
そんな21世紀の医学進歩の恩恵を体験できる可能性があるのなら、受け入れよう。
今まで生きてきた中の音の記憶が、全然違って聞こえたっていいじゃないか。
ここ南フランスでは、「Pays des Cigales (蝉の国)」なんて言われるほど、蝉の声は夏の風物詩。
私はその声を聞いたことがない。
いつかは、その声を聞くことができるのだろうか?
落込んで、ウジウジやってる場合じゃない、ホント。
これからやらなきゃいけないのは、7月末まで予約がいっぱいというマルセイユ大学の内耳のスペシャリストに、どーにかして1日でも早く会って、これからの方針を決めなくては。
こんなときだけ都合がよくて申し訳ないけど。
「神様、どうかそれまで今のわずかな聴力が落ちませんように」と願う毎日。
4月ですね。
入学とか入社とか、日本ではたーくさんの人が新しい生活を始めるのよね。
いいことも悪いことも全部そのまま受け入れられる強い人間になれ、と教わってる毎日です。
by stchamasian
| 2009-03-30 20:38
| ひとりごと